夏の甲子園中止決定ニュースに思うこと
こんにちは。キリスト教福音宣教会、牧師のけんじです。大阪の主聖霊教会に所属しています。コロナ感染の影響により、春に続き、夏の甲子園開催中止が決定しました。戦後初とのことです。球児たちにとっても、社会的にも大きなニュースとなりました。
私は高校三年の春選抜の甲子園に出場した経験がありますが、あまり良い思い出ではないため、「甲子園」という単語を聞くと他人事とは思えない感情がわいてきます。25年以上経過した今も昨日のことのように思い出します。大会中止になれば経済損失は670億円を超えるというニュースを昨日見ましたが、目に見えない一個人の心に与える影響は良くも悪くもあまりにも大きいものがあります。
昨今も選手の将来を考えた球数制限問題や健康面を考慮した熱中症対策問題、甲子園のためにそこまですべきか?という議論は年々増える中での今年の春夏甲子園中止。今回すべてを到底書ききれませんが、「甲子園を目指すことは人間形成に役立つこともあるが、甲子園がすべてではない。むしろこのような‛戦後初´を経験した子供たちには、この無念さや情熱を、これから大きく広がる将来に傾けていって欲しい」というのが短くまとめた私の思いです。
「甲子園に出れたら最高、甲子園で活躍できたら最高!」たしかにそうかもしれません。しかし、「甲子園に出れなかったならその分これから頑張ろう、甲子園が開催されなかったから未来はもっと成功しよう、甲子園があってもなくても将来必ず輝いてみせる。」そういう野球少年たちが増えていくことを心から願っています。
親御さんや指導者、関係者の皆さんも、本当に無念な気持ちだとお察しします。すべての方々の労苦が今後大きく実を結ぶことをお祈りしています。「甲子園」がいつの時代も、将来各分野に羽ばたく日本男性を大きく育てる教育の機会でありますように。